最後の「横軽」

97年8月15日


 信越本線、横川から軽井沢の間の碓氷峠は鉄道の難所です。昔はレールの間に歯車をつけた「ラック型レール」により、汽車が滑らないようにしていました。現在でもすべての電車はこの区間電気機関車を2台つなげてゆっくりと峠を登ったり降りたりします。

 でも、この風景が見られるのも、もう後わずかです。長野行新幹線が開通すると、横川・軽井沢間は廃止されてしまいます。そこで、北陸金沢から唯一の直通特急電車「白山号」に乗ってきました。

軽井沢駅で電気機関車をつけます。上り(峠を降りる方向)は前方に、下り(峠を登る方向)は後方につけます。

下りのあさま号。横川駅は終点の駅になってしまいます。

沿線には、最後の姿を撮ろうとする多くの人がカメラを構えていました。


戻る